iPhoneの防水はいつまで効果があるの?
iPhone7以降のiPhoneシリーズは耐水性能を持っています。ユーチューブなどには購入したiPhoneをお風呂に入れて防水能力を検証する動画もアップロードされています。
それでも、iPhone修理店であるスマップル赤坂店には水没復旧の依頼が絶えません。世間では防水携帯と言われているiPhoneが水没してしまうのはどういうわけでしょうか。
この記事では、iPhoneの耐水性能とその限界について知ることが出来ます。
iPhoneの耐水性能
iPhoneはIP67~IP68等級の防沫、耐水、防塵性能を証明しています。
詳細は日本品質保証機構様のwebサイトに記載されています。例えばiPhoneのIP68等級というのは、水に浸しても使用できる程度の仕様となります。
ただし防水の効果を発揮するには定められた条件でなければなりません。例えばIP等級を決定したときのテスト状況は、テスト用のiPhone、テスト用の圧力をかける機材などを使用しているため、日常の中でながらく使用したiPhoneとは状態が違います。つまり、テスト結果通りの耐水性能をずっと保証されているというわけではないということです。
劣化する防水機能
iPhoneの耐水性能は工夫されて成り立っています。フレームに沿った密閉シールや、サウンド関連のために開けられた穴を複雑なパーツで覆うことで水の侵入を防いでいます。ただし、それらの防水アイテムも日常的に使用するうちに劣化してしまいます。
石鹸、洗剤、酸や酸性の食品、および液体 (香水、虫除け、ローション、日焼け止め、油、接着剤リムーバー、毛髪染料、溶剤など) が iPhone に付かないよう、極力注意してください。
Apple様のサイトでも薬品などにiPhoneを触れさせないように注意書きがあります。薬品に触れることによって密閉シールが変質し、飛沫、粉末、液体の侵入を防ぐことができなくなってしまうのです。
また、温度の変化によっても密閉シールなどに劣化が起きます。
購入から3ヶ月もすれば水没して使えなくなってしまったiPhoneのご相談が入り始めます。くれぐれも故意に水に浸けるのはやめましょう。
iPhoneが濡れてしまったら
iPhoneが濡れてしまったら、ちょっとやそっとでは乾燥しません。「SIMカードスロットを開けたまま1日放置したら直った」などの体験談も聞くことがありますが、耐水性能を向上させた影響で、侵入した粉末や液体は乾燥しづらくなっています。入りづらく抜けづらいということです。
まずは全体の水を拭き上げ、無線でバックアップをとりつつ、すぐに修理店に相談するのがベストです。間違っても充電器を挿してはいけません。余計に傷口を広げるようなものです。充電器を挿すまで、最低でも5時間は放置しましょう。
口コミが多い修理店や経験が豊富な修理士が在籍している修理店ならば、しっかりと時間を掛けて丁寧に作業してくれるはずです。復活する可能性は100%ではありませんが、大事な写真や電話帳を取り戻すための唯一の手段となるので、水没したらなるべく早めに行動しましょう。復旧作業も水没して間もない頃のほうが成功率はあがります。