iPhoneドックコネクタの多機能な役割
iPhoneは複数のパーツの集合体ですが、その中には一つのパーツで複数の役割をになっているパーツ達が存在します。
今回はその内の一つ「ドックコネクタ」に焦点を当ててどういったパーツなのかをご紹介していきましょう。
たくさんの機能の集合体:ドックコネクタアセンブリ
あまり馴染みのない名前でしょうが、簡単にいうと「充電口」のパーツになります。
ドックコネクタから給電され基板を通りバッテリーへ充電されて行くのですが、ドックコネクタの役割はそれだけではありません。
バイブレータ
ホームボタンを押したり、マナースイッチを切り替えたときに震えるバイブレータ(タップティックエンジン)ですが、バイブ自体は単体のパーツとして存在します。
そのバイブレータから基板までの延長コードの役割をしているのがドックコネクタになります。
震える部分と、震えるように命令を出すメイン基盤の中間地点は、ドックコネクタの一部を通っているというわけです。
スピーカー
iPhoneのスピーカーは2つ。
電話する時などに使う上にあるスピーカーは「イヤースピーカー」。
動画や音楽の再生、スピーカーモードにした時に鳴る下のスピーカーは「ラウドスピーカー」。
ドックコネクタは、ラウドスピーカーのケーブルの役割もしているので、音が鳴らない時はもしかしたらドックコネクタが原因かもしれません。
マイク
ドックコネクタのパーツにはマイクも搭載されています。
電話をかけた時に自分の声が相手に聞こえない時とかは、ドックコネクタのマイクの故障が考えられます。
iPhoneのドックコネクタアセンブリに使用されているマイクは、テレビなどでよくみるような形ではなくて、音を拾うだけの小さな部品です。
繊細なパーツなので、衝撃などで壊れてしまうこともあります。
イヤホンジャック
イヤホンジャックが付いていたのはiPhone6s・SEまでとなります。
イヤホンを差しても音が鳴らない、逆に抜いているのにイヤホンモードになり音が鳴らない、イヤホンでのノイズがヒドイ、時にはイヤホンジャックが壊れているでしょう。
イヤホンジャックもドックコネクタの一部になります。
スピーカーから音が出ない時はイヤホンジャックが壊れて「差さりっぱなし」の判定になっていることがあります。
イヤホンを指すとスピーカーから音が出なくなりますからね。もしも差さりっぱなしと認識されていたら、挿さってももいないイヤホンから音を出そうとして、ラウドスピーカーやイヤースピーカーから音が出なくなってしまいます。
アンテナ
圏外のままで電波を拾わない、そういった時の多くはSIMカードであったり、SIMを読み込む基板の故障であることのが多いのですが、ドックコネクタにはアンテナ線も付いているので、もしかしたらドックコネクタの交換で電波の改善がすることもあるでしょう。
過去の事例でも電波を拾いづらいiPhoneがドックコネクタの交換によって正常な動作に改善できたこともあります。
充電口
ドックコネクタといえば充電口といえるほど、メインとなる部分ですね。
充電器を差した時の反応が悪い、充電器に触れる端子部分が下がってしまったことで充電の反応が悪くなったのでしょう。
少し上に上げると反応するのであれば、確実ですね。
充電出来ない時にはバッテリーの可能性も考えられますが、接触不良ではドックコネクタの故障でしょう。
まとめ
こんなに複数の機能があるドックコネクタですが、その内の一つが故障しても意外と他は無事なことが多いんですよね。
ですがドックコネクタの端子が故障してしまえば全てがダメになるので、特に水没には気をつけるようにしましょう。
以上、スマップル赤坂店でした。